# Transformerの何がすごかったのか
**それまでの問題:**
文章を1単語ずつ順番に処理していた → 長い文章の前後関係を捉えるのが苦手
**Transformerの解決策:「自己注意機構(Self-Attention)」**
文章全体を一度に並列で見て、「どの単語がどの単語と関係が深いか」を計算する
例:「銀行の **窓口** で **口座** を開いた」
→ 「窓口」と「口座」が強く関係 → この「銀行」は金融機関だとわかる
例:「部屋の **窓** から **川** が見えた」
→ 「窓」と「川」が強く関係 → この文脈は建物の話だとわかる
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# AIの歴史と現在地
| 年代 | 出来事 |
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| 1950s | AI研究の開始。チューリングテストの提唱 |
| 1980s | エキスパートシステム(ルールベースAI)のブーム |
| 2012 | ディープラーニングが画像認識で圧勝(AlexNet) |
| 2017 | Transformer発表 → 現在のLLMの基盤 |
| 2018 | BERT(Google)→ 文章理解が飛躍的に向上 |
| 2020 | GPT-3(OpenAI)→ 大規模言語モデルの実力を証明 |
| 2022 | ChatGPT公開 → 一般ユーザーがLLMを使える時代に |
| 2023- | GPT-4, Gemini, Claude → マルチモーダル化・高性能化 |
**今は「AIの第3次ブーム」の真っ只中。しかも今回は実用化が伴っている。**
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# AIツールの使い分け
| やりたいこと | おすすめツール | 理由 |
| ------------------------ | ---------------- | ---------------------------------------------- |
| 素早くアイデアを出したい | ChatGPT | レスポンスが速く、プラグインで拡張可能 |
| 長文を読んで要約したい | Claude / Gemini | コンテキストウィンドウが大きく、長文処理が得意 |
| 最新情報を調べたい | Gemini | Google検索と連携し、最新情報にアクセス可能 |
| 画像を生成したい | ChatGPT (DALL-E) | チャットの流れで画像生成ができる |
| コードを書きたい | Claude / ChatGPT | どちらもコード生成が得意 |
**実際にはどれも高性能なので、まず使い慣れたツールで試してみる。**
うまくいかないときに別のツールを試す、という運用でOK。
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# プロダクト開発で使えるAI技術マップ
| フェーズ | 使えるAI技術 | 具体的なツール |
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| アイデア出し | LLMによるブレスト | ChatGPT, Claude |
| ユーザー調査 | インタビュー文字起こし・分析 | Whisper, LLM |
| UI設計 | モックアップ画像生成 | DALL-E, Midjourney |
| プロトタイプ | コード生成 | Claude Code, GitHub Copilot |
| テスト | テストケース生成・バグ検出 | LLM |
| ドキュメント | マニュアル・説明文生成 | LLM |
| マーケティング | コピー・SNS投稿生成 | LLM, 画像生成AI |
**この授業では特に「LLMによるアイデア出し」と「コード生成」を多用する。**
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# AIと著作権・倫理
AIを使う上で知っておくべきルール:
**著作権について:**
- AIが学習に使ったデータには著作物が含まれている
- AIの出力が既存の著作物に酷似する場合、著作権侵害のリスクがある
- 日本では2024年に文化庁がAIと著作権に関するガイドラインを公開
- **原則:AIの出力をそのまま公開する前に、類似する既存作品がないか確認する**
**学術利用について:**
- レポートや論文でAIを使った場合は、その旨を明記する
- AIの出力をそのまま自分の成果として提出するのは不正行為になりうる
- **この授業では:AIの活用は推奨。ただし「AIに丸投げ」ではなく「AIと一緒に考える」姿勢を重視する**
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